診療内容MEDICAL
屈折矯正手術

眼内コンタクトレンズ(ICL・IPCL)
当院では眼内コンタクトレンズ(ICL・IPCL)・レーシックなど
近視・遠視・乱視などを改善する日帰り手術を行っています。
一般的なメガネやコンタクトレンズのように日常的な装着やケアが不要で、
日々の煩わしさから解放されたい方に選ばれています。
屈折矯正手術の種類
レーシック

レーシック (LASIK) は、レーザーを角膜に照射して形状を調整し、光の屈折を矯正することで、眼鏡やコンタクトレンズに頼らずに良好な視力を得られるようにします。-6.0Dより軽い近視にはレーシックがおすすめです。

メリット
- 職業柄、メガネ・コンタクトができない人にオススメ
- 手術後、比較的短期間で視力が回復する
- 手術は日帰りで可能
- ICLやICPLより精度の高い矯正が可能
- 術後の残余乱視や屈折誤差が生じた場合も
レーザーで補正することができる
デメリット・リスク
- 手術後に視力が再低下する可能性がある
- ハロー・グレア現象やドライアイになる可能性がある
- 目に衝撃を受けると、フラップが外れる可能性がある
- 白内障手術の正確な実施が難しくなる場合がある
当院ではレーシック手術は
提携病院にて施行しております。
ICL(眼内コンタクトレンズ)
ICL(眼内コンタクトレンズ)は、目の中に小さなレンズを挿入して近視・乱視・遠視を矯正する最新の視力矯正手術です。角膜の薄い方や強度近視の方でも手術を受けやすく、万が一の場合にはレンズを摘出して元の状態に戻すことも可能です。
ICLは現在、世界70か国以上で承認され、60万件を超える症例実績を持つ安全性の高い治療法で、日本では1997年に導入され、2010年には厚生労働省の認可を受け、実績を重ねています。


ICLの特長
1. 痛みが少なく短時間の日帰り手術
ICL手術は点眼麻酔で行われ、両眼でわずか20〜30分ほどの短時間で終了します。
入院の必要もなく、日帰りでお帰りいただけます。術中の痛みはほとんどありません。
2. 安定した視力を維持
強度近視の方でも矯正が可能で、術後の近視戻りが少ないとされています。
再手術やレンズ交換の必要もほとんどありません。
3. 手入れ不要で長期的な安全性
ICLレンズは、HEMAとコラーゲンを組み合わせた独自素材「コラマー」で作られています。
体内に挿入しても異物反応が起こりにくく、特別なケアをしなくても透明性の高い状態を長期間維持できます。
4. 幅広い度数に対応
強度近視や角膜が薄い方でも適応できる場合が多く、レーシックが適応外とされるケースでも治療の選択肢となります。
ICLのデメリット
- 眼内手術のため眼内炎の発症リスクがある
- レーシックと同様、ハロー・グレアが生じる可能性がある
- レンズを摘出すると元に戻る訳ではなく角膜や水晶体に傷害がでることもある
- 眼内に異物が入っていることになるので定期的な検診が必要である
- 屈折誤差やサイズの不適合が生じた場合はレンズを摘出し交換しなければならない
IPCL(有水晶体眼内コンタクトレンズ)
IPCL(Implantable Phakic Contact Lens)は、ICLと同様に視力を矯正する眼内コンタクトレンズです。さらに老眼(遠近両用)にも対応できる多焦点レンズが用意されているのが大きな特徴です。
イギリスのEyeOL社が開発し、海外では広く使用されており日本では2025年に厚生労働省の認可を受けております。


IPCLの特長
1. 老眼にも対応できる多焦点レンズ
IPCLは、遠方・中間・近方の見え方をバランス良く設計。
遠近両用メガネのような視線移動による違和感が少なく、自然に焦点を合わせることが可能です。
2. 独自の6点支持構造で安定性が高い
レンズは6か所でしっかり固定され、中央には房水循環を促す小さな孔(ホール)を設置。
眼内で安定しやすい設計です。
3. 高生体適合の親水性アクリル素材
IPCLは「ハイブリッド親水性アクリル素材」で作られ、タンパク質などの付着が起こりにくく透明性が長期間維持されます。
IPCLのデメリット
- 長期実績はICLに比べるとまだ少ない
- レーシックやICLと同様、ハロー・グレアが生じる可能性がある
ICLとIPCL どちらを選べばよい?
近視・乱視矯正のみならICL、老眼も矯正したい方はIPCLが選択肢になります。
目の状態によって適応が変わりますので、詳しくは診察時にご説明します。
ICL・IPCLの注意点
ICL・IPCL手術が適応とならないケース
- 活動性の外眼部炎症のある方
- ぶどう膜炎・強膜炎に伴う内眼部炎症のある方
- 白内障(核性近視)のある方
- 重症の糖尿病やアトピー性疾患、免疫不全疾患など創傷治癒に影響を及ぼす方
- 妊娠中・授乳中の方
- 進行性円錐角膜の方
- 浅前房や角膜内皮障害のある方
ICL・IPCL手術のリスク
- 内眼手術であるため感染症のリスクがあります。
- まれにハロー・グレア(光がにじんだり眩しくみえる)を感じることがあります。
- レンズ挿入により一時的に眼圧が上昇する(緑内障)場合があります。
- レンズが水晶体に接触することで水晶体が濁る(白内障)可能性があります。
- 角膜内皮細胞がダメージを受ける可能性がある
当院では、最新の検査機器と経験豊富な医師が事前に適応を慎重に判断し、術後も定期的にフォローいたします。
万が一の際も迅速に対応できる体制を整えていますので、安心して手術をお受けいただけます。